残留農薬検査について
文:ガネッシュ編集部
ガネッシュは、まだ農薬に関する世間の関心が薄かった1996年から10年以上に渡り、競り落とした全ての茶園の茶葉の残留農薬検査を、独自で(一財)日本食品分析センターにお願いしてきました。
なぜでしょうか。
まず、ある茶園が無農薬または有機栽培を標榜し、あるいは危険な農薬を使用していない、残留農薬はない、と謳っているからといって、標榜する内容通りの栽培方法をとっていると証拠もなく信用することはできないからです。
そこでガネッシュは、信用するに足る証拠を得るため、(一財)日本食品分析センターに残留農薬検査を依頼することにしました。
ところが実際に検査を依頼する段になって、その検査は通常日本食品分析センターへの茶葉の「持ち込み」で行われることがわかりました。
この方法では、第三者、特にお客さまの視点からみて、ガネッシュが輸入した茶葉とガネッシュが検査にかけた茶葉とが一致する保証がありません。
持ち込み検査では、ガネッシュが輸入・販売する茶葉に残留農薬が含まれないという明確な証拠にはなり得ない、とガネッシュは考えました。
そこで、日本食品分析センターの検査官の方にお願いして、ガネッシュが輸入した茶葉を保管している倉庫まで直接出向いていただき、インドから到着したばかりの紅茶箱の中から未開封の茶箱・茶袋を開封してサンプル摂取しそれを検査にかける、という独自の方法をとることにしたのです。
日本食品分析センターの方が「こんなことは全く初めてだ」と驚いていらっしゃいました。
しかし2019年1月現在、ガネッシュは残留農薬検査を中止しています。
理由の一つは、上記の方法による残留農薬検査を、各季節ごと競り落とした全ての茶園の茶葉について10年以上に渡って続けた結果、一度も残留農薬が検出されたことはなかったという点です。
私たちが競り落とすレベルのダージリン・アッサムに関して、残留農薬は無いと信用するに足る証拠が集まったと考えました。
そしてもう一つは、費用の点です。輸入する全ての茶園について上記の独自の残留農薬検査を実施するには、大きな費用がかかります。
ガネッシュは、各季節の美味しい新茶の紅茶をただ提供するのみならず、新茶の紅茶を特別なものとしてではなく日常の飲み物として、そして健康管理の一環としても楽しんでいただきたい、というコンセプトを持ち、創業当時から現在まで、その価格をできる限り抑えて販売を続けています。
今までの検査で一度も農薬が検出されたことはなかったという結果、そして販売価格をできるかぎり抑えるという点を考え合わせると、残留農薬検査はもはや必須ではないと判断しました。
もちろん、これからもガネッシュは、安心・安全をベースにしながら、季節毎最高の新茶の紅茶をみなさまの毎日に取り入れていただきやすい価格でお届けしていこうと考えています。