ダージリンの夜
モモ
文:ガネッシュ編集部 /写真:SorAsha
前回に続き、ダージリンの寒い夜に人気のおやつをもうひとつご紹介しましょう。
広場に続くダージリンいち賑やかな通り沿いで、もくもくと白い湯気をあげているのは、モモ屋さん。
寒い夜、暖かなその湯気に誘われて、ついつい足が止まってしまいます。
「モモ」は、小麦粉を練って丸く伸ばした皮に野菜やお肉などを詰めたもの、日本でいうところの餃子です。
日本では焼き餃子が主流ですが、モモは基本的に蒸していただきます。
皮から手作りなので(ダージリン中どこの店を探してもモモの皮は売っていません)、もちもち厚めの皮が食べ応えのあるおやつです。
家庭では夕飯などにモモだけを主食として食べることもあります。
ちなみに家庭では、モモが残ると、翌日には油で揚げて揚げモモとしてアレンジ。
飽きないように、そして質のいい冷蔵庫が無い家庭が多いダージリンでは、食中毒防止の意味もある工夫です。
ダージリン名物のモモは牛肉モモですが、そこはインド、様々な宗教の人がいるので、豚肉モモやもちろんベジタリアン用のベジモモもそこかしこで売られています。