Tea House フェリース紅茶日記

文:ガネッシュ編集部 /写真:SorAsha

新型コロナウイルス・COVID-19が猛威を奮い、日本全国で厳格な外出自粛が求められる今。
不安な気持ちで落ち着かない週末をお過ごしの方も多いでしょう。

人間は誰しも、先が見えない・予測が立たない状況を不安に思うものです。
反対に、将来に目標・楽しみがあれば、辛い状況の中でもワクワクできる。これは人に与えられた素晴らしい能力のように思います。

このコラムでは、全国各地新茶の紅茶を楽しめるティールームをご紹介しています。
「COVID-19が制圧されたら行ってみよう!」

ガネッシュ新茶の紅茶を巡る日本全国の旅、この小さなコラムがあなたのワクワクの種になりますように。。。

 

ガネッシュの紅茶を楽しめる
全国のティールームをご紹介

仙台市中心部、定禅寺通りのケヤキ並木に面する株式会社ガネッシュ直営のガネッシュ・ティールーム定禅寺通店。1984年のオープン以来全国の紅茶ファンに愛され、「この一杯」のためにたくさんのお客さまが遠くから足を運んでくださいます。
「でもやっぱり遠くてなかなか……。」そんな方もご安心ください。
ガネッシュ新茶の紅茶を楽しめる全国各地のティールームはさぁこちら……!!

 

今回ご紹介するのは、鳥取県鳥取市にある『Tea House フェリース紅茶日記』さん。
山陰地方初の新茶の紅茶ティールームとなります。

オーナーの岡村さん一家は、「みんなが集まれる場所を作りたい」という思いからカフェを経営することを思いついたそうです。
お知り合いの方から「紅茶ならここ」と新茶の紅茶ガネッシュの名前を聞きつけ、すぐにガネッシュ本社がある仙台へと飛んでいらっしゃいました。

 

(岡村秀樹さん)
ーー初めてガネッシュのティールームで新茶の紅茶を飲んだとき、これは紅茶なのか?と不思議に思いました。僕の中にあった紅茶のイメージはまず「渋い」。そして時には人工的な香りで気持ちが悪くなる……。

だからね、正直感動的でした。
新茶の紅茶に出会ったその日、勧められるままになんと2リットルも紅茶を飲みましたよ(笑)。2リットル飲んだあとでも「もういらない」とは思わなかった。

ーー今まであった、紅茶=渋い、というイメージは、新茶の紅茶に出会ってすぐに消え去りました。
そして気付いたんです。僕は元々コーヒー党だったんですが、喫茶店ではそう長居はしない。コーヒーが冷め切らないうちに飲み終わって席をたつ。
でもガネッシュさんの紅茶は冷えても美味しい。ゆっくり飲める。このお茶なら「みんなが集まれる場所」にぴったりだ、とね。

 

(秀樹さんと一緒に仙台へいらしたご長女の岡村尚子さん(写真一番上))
ーー私もその日気付けば2リットル以上も紅茶を飲んでいました。
今まで紅茶だと思っていたものと全然違ったんです。私は今まで一体何を飲まされていたんだろう、と(苦笑)。

仙台から紅茶を鳥取に持ち帰り、さっそく留守番していた母に淹れてあげました。
でも、あれ?なんか違う?なんか違う???
もちろん美味しいんですが、できたのはちょっと味気ないミルクティーでした。

 

(ご家族を含めて周りから「理事長」と呼ばれる岡村家のお母さま岡村恵美さん)
ーー仙台から帰ってきた家族がさっそく紅茶を淹れてくれました。
淹れている本人たちは「あれ?なんか違うなんか違う」と騒いでいましたが、十分美味しかったですよ。
紅茶の美味しさはもちろんですが、日頃飄々としているふたりが珍しく興奮している。
「これはホンモノだ!」と直感しました。

 

(尚子さん)
ーー何が違うのかはわからなかったけど、私の淹れたミルクティーは仙台で感動したミルクティーと何かが決定的に違いました。
そこで、そのあと何度かガネッシュ社長の耕也さんとスタッフさんに鳥取まで足を運んでいただき、じっくりと研修を受けました。
紅茶の淹れ方・紅茶を使ったスイーツの作り方・ティーハウスの内装のことに至るまで細かに教わりました。

ミルクティーの煮出し方、牛乳を入れるタイミング等々すべて教わってなんどもなんども淹れているうちに、自分の日常の中に紅茶を淹れる動作が身についていくような感覚があって楽しかったです。

(尚子さん)
ーー研修にあたってくださったガネッシュのスタッフさんが「紅茶を淹れている時間が好き」と仰っていたのが印象的だったんですが、今はそれがすごくわかります。
新茶の紅茶は、茶葉・香り・水色が季節・時期によって様々に変化するので、その変化を感じながら淹れるのがすごく楽しいんです!

昨日いらしたお客さまが「すごくいい香り!おいしい!」と仰っているのが耳に入りました。
お客さまの声や表情に手応えを感じます。
ひとりひとりのお客さまに満足していただいているという実感が得られるのも、この仕事をしていて楽しいことの一つです。

 

(秀樹さん)
ーー今ティーハウスになっているこの場所は、元はこのティーハウスの前に経営していたジェラート屋の店舗の一部でした。
耕也さんから「ジェラート屋を閉めずにカフェメニューに活かそう」とご提案があり、息子の恭兵とガネッシュのスタッフさんで一緒に新茶の紅茶を使用したジェラートを開発しました。

3種類の新茶の紅茶ジェラート
ミルクティー
黒糖生姜ミルクティー
カモミールスパイスミルクティー

同じ敷地内に『フルーツショップ・フェリース』さんも
切り盛りする岡村恭兵さん

(秀樹さん)
ーー私たちは紅茶に関して知識ゼロからこのフェリース紅茶日記をスタートしたので、メニューに関しては、まずガネッシュさんにたくさんの紅茶やデザートメニューをご提案いただき、実際に食べて美味しいもの気に入ったものを取り入れるという方法をとりました。

また、このティーハウスの運営母体は障害者就労支援事業所であるNPO法人なので、障害のある利用者さんにも作りやすいできるだけシンプルなレシピ、というところもポイントでした。その点ガネッシュさんのデザートレシピは複雑すぎないので利用者さんも参加しやすいです。

紅茶シフォン、ミルクティーババロア、紅茶ゼリー、紅茶ジェラート
4種の紅茶デザートといっしょにお好みの紅茶が楽しめる
スペシャルデザートセット

(秀樹さん)
ーー障害者就労支援事業とはいえ福祉感を押し出すつもりは毛頭なく、普通に「このお店いいな」「この紅茶いいな」「この空間いいな」と思って来ていただける場所だと自負しています。
魅力あるお店で働いているということが(障害者就労支援の)利用者さんの自信にも繋がるのではないかと思います。

(尚子さん)
ーー利用者さんも紅茶日記のメニューをすごく楽しんでくれています。プライベートでも食べに来てくれるんですよ。

カレーにはガネッシュのカレースパイスをたっぷり使っています。
実は鳥取、カレー屋さんがとても多くて、カレールーの消費量が全国1位なんです。
ガネッシュのカレーはスパイスが効いているのに辛くなくて、日本人に馴染む味だと思います。
私は仙台のティールームで初めて食べて、これは鳥取にも絶対にない味だからやりたい!と思いました。

 

(スタッフの久野さん)
ーー仙台から帰ってきた尚子さんが淹れてくれたミルクティーを飲んでびっくりしました。
紅茶の飲み終わりはいつも渋いというイメージがあったので、「これが紅茶?!」と。
フェリース紅茶日記にいらっしゃるお客さまにも、私と同じようにびっくりしていただきたいですね。
紅茶を淹れるときはいつも、最初の「びっくりの味」に近付けるようにイメージしています。

今のお気に入りはダージリンストレートティーです。凛としていて、飲むと体が綺麗になる感じがします。
飲み終わったあとに毎回「ちゃんと生きよう」と思うんです。
ガネッシュの紅茶は気を静めてくれる気がします。

 

広々とした店内。
写真左側にはさらに倍の空間が広がり、窓際にはゆったりとしたソファー席も。
壁一面の絵は、スタッフ総勢10名以上が力を合わせてペンキで描いた
ダージリンの茶園と茶摘み女性たち。奥にはヒマラヤも見える。

 

……さてさて、あぁ!気付けば口の中がよだれでいっぱい!
紅茶、カレー、フェリース紅茶日記さんでしか味わえない新茶の紅茶ジェラート……
あなたも食べてみたいでしょ?

「Tea House フェリース紅茶日記」さんは、地元に名を馳せる「フルーツショップ・フェリース」さんのお隣に、いつも変わらずあなたをお待ちしています。

 

<SHOP DATA>

Tea House フェリース紅茶日記
住所:鳥取県鳥取市南安長一丁目1-29
電話番号:0857-50-1958
営業時間:11:00〜18:00
定休日:水曜日