2021年春茶
ダージリンティーのレシピ
文:GANESH /写真:SorAsha
現地インドで3月下旬から4月上旬に摘み取られる茶葉を
春茶(ファースト・フラッシュティー)
と呼びます。
ヒマラヤ山脈の麓、高地ダージリンの厳しい冬を越え、力を溜めたチャノキから約半年ぶりに芽吹く春の茶葉。
その身にたくさんの栄養と香りをぎゅっと閉じ込め、水色(すいしょく)は薄めながらも、青みがかったなんとも言えない華やかなアロマが特徴です。
アッサムティーを含め全ての茶葉・ロット(注1)に言えることですが、特にダージリンの茶葉は、春・夏・秋の気候の違いから季節ごとに茶葉の特性が異なるため、ガネッシュのティールームでは季節・ロットが変わるその度に、最高の香り・味を引き出すためのレシピを作り上げています。
2021年春茶 新茶の紅茶 ダージリン・リーフティー CASTLETON茶園 DJ.22 のストレート・ティー。
ガネッシュティールームでは、
お水 245cc
茶葉 1.6g
抽出時間 6分
のレシピでご提供します。
毎度申し上げることですが、
100人100通りの「美味しい」があります。
これを唯一の正解と思わずに、ぜひご自分だけの「美味しい!」レシピを探してみてくださいね。
例えば、秋の夜長、本を片手に、淡く穏やかに時間を過ごしたいときには
1.2g 抽出時間7分
でいかがでしょう。
普段濃いめを召し上がっている方は、これでは物足りないと感じるかもしれません。
しかし、口に含んだあと、舌全体で口の中を転がすように味わえば、薄めに淹れたこのストレートティーでも、新茶の紅茶 がもつ自然な甘みをたっぷり感じていただけるはずです。
前回のコラムでは、今回の春茶ダージリンを
碧いクリスタルを想わせる透き通った香りが力強く鼻腔に響く逸品
と表現しました。
みなさんがどんな感想をお持ちになるか、どんな言葉が浮かぶか、ぜひお聞かせください。メールお待ちしています。
注1:ロットとは
紅茶オークションにおける「ロット」とは、各茶園がオークションに出品する茶葉の最小単位を指します。
茶葉は茶樹の種類・樹齢・ランク・加工単位等により細かく分類され、分類された茶葉ごとに異なる番号(ロットナンバー)が振られます。