2021年春茶
アッサム・フラワーティー
文:GANESH /写真:SorAsha
新茶の紅茶 アッサム・フラワーティーのこと、ダージリン・リーフティーに比べるとこのコラムでお話しする機会が少なかったように思います。
お客さまからの人気はとっても高いのに、なぜでしょう。
その味・香りの安定感ゆえに、伝えなくてももうすでにみなさんにわかっていただいているような、そんな気になっていたのかも。
本日アッサム・フラワーティーについて少しお話ししようと思ったのは、
数日前に受けた一本の電話がきっかけ。
「アッサム・フラワーティー って、アッサムティー100%ですか?」
そう、名前のせいか、ときたま
「アッサムティーにハーブ的ななにかがミックスされたお茶ですか?」
というお問い合わせをいただくことがあるのですが、
ガネッシュの 新茶の紅茶 アッサム・フラワーティーは、
缶(袋)の中身ぜーんぶ、100%、アッサムで採れた&インド紅茶庁認定のアッサム・ティー、混じり気なし!
です!
その昔、日本ではまだCTC茶葉を見ることがなかった時代、コロコロと丸くCTC加工され「咲き乱れるカスミソウのよう」なアッサムティーの見た目に、弊社創業者が「アッサム・フラワーティー」と名前をつけたのであります。
ちなみに 新茶の紅茶 とアッサム・フラワーティーはどちらも弊社の登録商標です。
新茶の紅茶 アッサム・フラワーティーの特徴は、安定した深く豊かな甘みと香り。
茶葉は摘み取られた後、紅茶へと加工する段階で、Crush(つぶして)Tear(裂いて)Curl(丸める)の頭文字をとったCTC(シーティーシー)製法が施されています。
これは、茶葉の成分をしっかり抽出することを目的とした製法です。
実は、「色がよく出る」という理由でお安いティーバッグ紅茶にも使われるのですが、ガネッシュの 新茶の紅茶 アッサム・フラワーティーに関して水色云々の話でないのは、ここで改めて述べるまでもなく。
ガネッシュでお作りしている紅茶スイーツは、このアッサム・フラワーティーのおかげで、(当然のことですが)香料ゼロです。
紅茶ゼリー
紅茶シフォン
紅茶チーズケーキ
(ティールームの「本日のケーキ」メニューには紅茶「レア」チーズケーキも)
紅茶クッキー
焼きしめても、粉砕した茶葉が入っていなくても、茶液だけで豊かに紅茶の香りと甘みを感じることができます。
香料ゼロの「紅茶味」スイーツって、実はかなりレアです。
「アールグレイ使用」の紅茶スイーツは、全てアールグレイそのものにベルガモットが香料として使われているのでノーカウント。
しっかり加熱した後にもちゃんと風味が立つ紅茶は、最高品質のアッサム紅茶、この 新茶の紅茶 アッサム・フラワーティーの他にはなかなかありません。
アッサム・フラワーティーはその豊かな甘みと包容力で、様々なアレンジティーのベースにもなっています。
その「どっしり」とも言える風味は、普段コーヒー派の方にも好評です。
ティールームのお客さまの中には、メニューをご覧になることもなく「コーヒー」とおっしゃる方もごくたまにおられます。そんなときは紅茶専門のティールームであることをご説明し、アッサムストレートもしくはアッサムミルクティーをお勧めすることが多いです。
お召し上がりになると、みなさま不思議なくらい
「あれ、美味しいねこれ…!」
と声に出して言ってくださるので、お勧めした私たちスタッフも心の中でガッツポーズをとっています。
コーヒー派のご家族・おともだちに何気なく 新茶の紅茶 アッサム・フラワーティーを淹れてさしあげたら、今度からお気に入りのティータイムをシェアできるかもしれませんね。