2022年度夏茶
ダージリン
文:GANESH /写真:SorAsha
2022年の夏茶 新茶の紅茶 ダージリン・リーフティー、いよいよ発売です。
実は一足早く、たまたま業務部に遊びにいらしたクライアント様にご試飲いただきました。
この「クライアント様」、ガネッシュティールームで修行し、お食事と喫茶のお店を経営なさっている方。
が、ここで店名は明かせぬ。なぜなら「現時点でお客さまがたくさんすぎて、これ以上増えるのは困ります!」と仰っているので。
そのお店、まだこのwebサイトでもご紹介していないのに!うれしい悩み!
さて、その方から届いたメールの一部をご紹介。
「キャッスルトンはガネッシュのダージリン夏茶と言えばこれ、という感じで、うちのティールームでお客様にお出しするならこちらだろうなぁと思いました。」
(ふむふむ。そうでしょ、思ったとおりの反応。)
DJ253の茶葉
「タルボは袋を開けた瞬間にイランイランのように良い香りがして、春茶好みの私が好きなダージリン夏茶でした。私が個人的に買いたいのはこちらです。」
(!へーっそう来たか!「刺さる人にはたまらない」。想像した通り! 注:一つ前のコラム記事を参照)
DJ372の茶葉
といっても、乾燥した茶葉の見た目からわかる情報はほんの少し。
ティー・テイスティングの肝は出し殻にあります。
この方からいただいたメールは
「良い茶葉は少ない量で美味しい紅茶が淹れられるので、消費者サイドとしては嬉しい限りです。」
と締めくくられていました。
お伝えしたかったことドンピシャのメールをいただいてしまったので、以上、許可をいただいて引用した次第です。
さて今回のキャッスルトン茶園DJ253&タルボ茶園DJ327、弊社ティールームのダージリン・ストレートティーの標準といえる以下のレシピでご提供致します。
キャッスルトン DJ253/タルボDJ327ともにすりきり1杯が1.3g
水 245ml
茶葉 1.7g (小さじ1.3杯)
蒸らし 7分
キャッスルトンDJ253を上にご紹介したレシピで淹れました
香り・味の濃さ/お好みは十人十色ですが、ここでみなさまにぜひぜひ守っていただきたい、少なくとも一度は試していただきたいのは、「蒸らし7分」の部分です。
紅茶は完全発酵茶と言われますが、熱で発酵を止めた後も3ヶ月〜半年かけて緩やかに発酵が進みます。
さらに半年以降も、(特別に品質の良い茶葉については)摘採りから2年あるいは3年経つまで、どちらかと言えば「味が濃くなる/強く出る」方向で静かに変化を続けます。
ガネッシュ 新茶の紅茶 はまさにこれ。そのような茶葉をティー・テイスティングでセレクトしているわけです。
2022年夏茶キャッスルトンDJ253/タルボDJ327、どちらも7月12日のティー・オークションで落札した茶葉。
摘採りから約半年経過した現在でも、まだ“若い”。
こういう茶葉を美味しくいただくコツは、「じっくり蒸らす」こと。
ポットに熱湯を注いだら、茶帽子(タオルを何枚か重ねて代用できます)でポットをしっかり保温。7分待つ!8分でもOK!8分以上になる場合は茶葉を少し減らすとgood!
これ(=じっくり蒸らす)をしないで「味が薄い」なんて早合点するのはもったいない!のです。
ときどきお客さまから「本にはダージリンの蒸らし時間は3分だと書いてあります」と教えていただくことがあります。
本にあるデータに従うか、目の前の茶葉と対話してその茶葉が一番美味しく輝く時間まで待つか。。。まずは一度、わたくしどものレシピでお試しいただければ幸いです。
あとはお好みで。
私はもっと濃いのが好き!私はもっと薄いのが好き!
自分の「好き」を大切にするのがよいと思います。