2024年度春茶
新茶の紅茶 ダージリン発売
(8月20日)
文:GANESH /写真:SorAsha
2024年春茶ダージリンの発売が、8月20日に決まりました。
以前のコラムでお伝えしたとおり、今回は大変久しぶりのご紹介となるグレンバーン茶園のダージリン・ティーです。
今回から保証書の形が大きく変わります。一つ前のコラムで詳しくご案内しております。
「保証書がついていない!」と驚かれませぬよう、コラムにお目通しいただければ幸いです。
弊社ティールームでのご提供も同じく8月20日からとなります。
DJ14の茶葉です。ぜひ拡大してご覧ください。
まるでネコヤナギの花芽のように、ふわふわの銀白色の絹毛が葉の裏にびっしりと生えているのが見えます。
栄養を閉じ込め、芽吹いたばかり。たいへん柔らかいうまれたての葉である証拠です。
Glenburn(グレンバーン)茶園 ロットNo. DJ14。
蒸しあがった茶葉には、しっとりと霧に包まれたダージリンの露の香りが感じられます。
日本で「露(つゆ)」が秋の季語とされているのは、秋に露付きが著しいので、というのがその理由。
その理屈で言うなら、ダージリンでは「露」は年間通しての季語(?)になるでしょう。
なにせダージリンは「霧の国」と言われるほどの土地。
特に「川の渓谷」といういう意味をもつグレンバーン茶園は、茶園の中に滝が出るほど水が豊富です。
歩けば身体中に水滴がキラキラ結晶するほどの湿度と、春(3月〜4月)とはいえまだまだ厚いジャンバーをはおりたくなる寒さのダージリン。
ヒマラヤの冷たい水で育った柔らかな春茶は、その味も大変まろみのある柔らかさです。
口の中で味が四方八方へやわらかく広がります、その広がりはヴィンヤード型ホールにやわらかく響くバイオリンの音色のよう。
茶液は、ガネッシュではおなじみCastleton(キャッスルトン)茶園の春茶が若芽の色をそのまま映し出したかのような淡い緑がかった黄色を特徴とするのに比べ、
今回のGlenburn(グレンバーン)茶園DJ14は、緑味をあまり感じさせず、少し赤みがかった黄色。クチナシ色とでもいいましょうか。
繊細な春茶。撮影中にも、グラスの中で時間の経過とともに色が変化していきます。
使用するお水や蒸らし時間による変化も、ぜひおたのしみください。
手前 2024年度春茶DJ14
真ん中 2023年度秋茶DJ686
奥 2023年度夏茶DJ189
それぞれ個性の違う3シーズンのダージリン。
この品質のダージリンを、無駄をとことん省いたお値段で、3シーズン揃えてご提供できることを、
我々自身とてもうれしく、誇りにおもっています。