保証書の新しい形
品質情報ページ

文:GANESH /写真:SorAsha

ガネッシュの「保証書」の形が変わります。

今後は紙の保証書から、webサイト上での情報公開へ。

これまで商品ごとにお付けしてきた保証書。

自分たちでデータを作成し、印刷し、一枚一枚手で折っていました。

 

 

これは流行りの(というより避けられない潮流としての)ペーパーレス化。

というよりも、正直に言えば、もっと現実的な理由によるもの。

 

これまでガネッシュでは永らく、そう、世の中に「トレーサビリティ」という言葉が知られるずっと前から、
すべての 新茶の紅茶 一缶/袋ずつに「保証書」を添付してきました。

「保証書」の中には、

 – 農園名
 – 茶葉の品質
 – オークションの日付
 – 茶袋の写真

等、缶の中身である紅茶についてトレーサビリティを担保する情報が記載されているのみならず、

 –  新茶の紅茶 が出来るまで(摘採りから加工・オークションを経て本社に届き製品化されるまでの工程)
 –  新茶の紅茶 の淹れ方のコツ
 –  新茶の紅茶 を楽しめるティールームの情報
 – ガネッシュの他の製品

等も合わせて記されています。

 

ところが、だ。

伝えたいことが多すぎて〜。

字がものすごく小さくなってしまうのです。

 

缶を閉じるシュリンクの中に収まるギリギリの大きさ・厚みまで保証書の面積を広げ、その中に収まるぎりぎりまで字を大きくして。

それでも、

「虫メガネを使ってください。」

冗談半分でそうお伝えしなければならないくらい、字が小さくなってしまう。

 

しかしながらここ数年、

  「次のシーズンのお茶はいつごろ発売予定ですか?」←保証書に書いてある

  「アッサムの春茶は出ますか?」←保証書に書いてある

等のお問い合わせが続き、

そして、

現在、日本の平均年齢(中央値)は49.9歳(※)と、日本の人口の半分以上が老眼で悩んでもおかしくない年齢になっていることを考えると、

もう、虫メガネが冗談にならなくなってまいりました。

 

多くの方が、 新茶の紅茶 の保証書を読むのを諦めているのではないか?

伝えたい情報が伝わっていないのではないか?

 

正しい情報・正しい中身:ガネッシュが創業当初から一貫して大切にしてきたことが、伝わりやすい形になっていないのではないか。
と思うわけです。

 

一枚一枚カットし、
手折りし(まことに特殊な折り方も、自分たちで考案したものです)、
缶のカーブに合わせてクセをつけ、
シュリンクの中にうまく収まるように調整して……

たくさんの苦労と、同時に深い思い入れがある『保証書』ではありますが、これにて卒業!

 

今後は、缶の蓋部分に付属する丸いカード、通称「缶トップ」、および500g /1kg袋の場合は折り目に挟まれる長方形のカード、通称「ロットカード」の上に、
紅茶のトレーサビリティを確保・担保する情報を記したwebサイトページを案内するQRコードが記載されます。

品質情報(保証書)と書かれたページです。

みなさま、これからは拡大し放題ですよー!

 

まずは保証書の核となる情報にしぼってページを公開します。

これまで保証書の中に細かい字で詰め込んできたその他の内容は、今後コラム欄等で改めてお伝えしてまいりますね。

 

なお、2023年度秋茶までの 新茶の紅茶 については、しばらくの間、紙の保証書付き製品とQRコード付き製品が混在します。ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

 

 

くちに入るもの=われわれの体をつくるものの、出自(トレーサビリティ)を知ることは、健康の第一歩。

自分を大切にする基礎となる。

と、私たちガネッシュは考えます。

 

私たちが伝えたい情報、みなさまに知っていただくべき情報が、よりアクセスしやすい形で多くの方に届くように。

缶(袋)の中身についての正しい情報を、ひとりひとりに合わせたフォントサイズで。

 

「保証書」改め「品質情報ページ」を、どうぞよろしくおねがいします。

 

※ CIA  The World Factbook 2024 参照

 

缶を包むプラスチックの「シュリンク」も、一つ一つ自分たちで。

ヒートガンというドライヤーのようなものでほんの少し熱を加えると、

フィルムがシュルシュルと縮みます(「縮む=シュリンク」)。

 

これも専門の業者さんにお願いすれば速く大量にできるのですが、

なるべく余計なお金をかけず、小回りが効くように。

 

古い、という見方もありますが、

これがわたしたちのやり方です。