阿部耕也の紅茶日記
正規輸入紅茶 8/3

(財)日本食品分析センター職員の方がサンプリングしているところです。

 

 昨日、待ちに待った春茶がやっと届きました。
直ぐに保証書に載せるための写真撮りを行い、そして、(財)日本食品分析センター職員の方、立ち会いのもと、残留農薬検査の為のサンプリングも済ませました。後は出荷を待つのみとなりました。

 新茶の紅茶は味・香りの良さには絶対の自信を持っておりますが、それに加えてその流通経路にも誇りを持っております。
ガネッシュ新茶の紅茶は正規輸入紅茶である証として、インド政府機関発行のCERTIFICATE OF ORIGIN(原産地証明)をはじめ輸出入に必要なあらゆる書類が手元に揃っております。これは新茶の紅茶が表示通りの『正しい中身』であるということを証明している大切な身分証明書です。 これに反してインド国内の市場に出回っている紅茶を買い付けたり農園と直接取引して輸入する紅茶は並行輸入品と呼ばれるものです。これはオークションという流通を省くことで短期間で輸入することができますし、少量でも輸入することが可能です。でもこのような紅茶は新茶の紅茶のように身分を証明するための色々ないろんな書類は持っていません。経営としてみれば春に春茶を発売できたら販売量ももっと伸びるかもしれません。でも考えてみて下さい。例えば車だとしたら時間がかかっても並行輸入の車よりも正規輸入の車を求めようとしませんか?それは正規のルートを通過した車は身元がはっきりしているという信頼性があることと保証書である車検証が発行され安心出来るからです。オークションを通して正式に紅茶を輸入しようとすればカルカッタ港を出発するまででも1ヶ月半から2ヶ月は掛かります。それでも新茶の紅茶は信頼できる紅茶を手に入れる為に正規輸入をすることにこだわります。こんな頑固な新茶の紅茶はこだわりの『正規輸入紅茶』ということになります。