阿部耕也の紅茶日記
カルカッタ・スタッフレポート

 カルカッタで紅茶の勉強しているスタッフがダージリンに行った時のレポートです。 

 6月6日の3時ごろ、Doo teriah tea農園に到着。
ついてすぐ、支配人が紅茶製造に関する冊子をくれた。その冊子を読みながら少し休憩したあと、紅茶の葉をしおれさせる工場を見に連れて行ってもらった。
すでに、それぞれの棚の上には摘まれた葉が等量に並べられていて、まるで緑色の絨毯が広げられているようだった。たくさんの棚(幅約1.5m)の上には、違う種類のお茶の葉が分けて並べてあった。注意深く見てみると、china bush teaの葉はassamika teaの葉よりもサイズが小さいことに気付く。
乾燥させているあいだは、暖かな弱い風が棚の下から吹き上げている。この風によって葉は、嗅覚に訴える新鮮なよい香りを発するようになるのだ。assamica teaの葉とは同じ種類の香りではない。
乾燥は紅茶製造の過程でとても重要な位置を占めている。紅茶作りが成功するか否か、7割はこの行程にかかっている。もし乾燥がうまくいかないと、乾燥しすぎてしまったりよけいな水分が残ったりしてしまう。
葉がちぎられていくrolling過程では、天気や温度によってどれくらいの暖風をあてればいいのかが重要である。
second flush teaの葉が育つ時期はモンスーンの季節と重なる。この時期は湿度が高いので、乾燥時間も長くなる。今の時期、葉から70%の水分を飛ばすのに必要な乾燥時間は19時間ほど。朝から午後まで、スタッフの慎重な管理下で葉は次のrollingを待つ。(by Yuki)