阿部耕也の紅茶日記
ティールーム
お客様からいただいた葉書
私共が併設のティールームを開店してからまもなく20年。ほんの小さなこのスペースの中からも色々な物語が生まれて、感激させられたり、涙ぐみながらお話しをうかがったりしています。きょうまで仙台七夕です。やはり仙台七夕のジンクスは破れず昨日は夕方から小雨が降り出しました。それでも根強い七夕ファンで街は賑わっていましたが、私共のティールームはゆっくりお茶を楽しんでいただけるゆったりした時間が流れていました。
七夕は織り姫と彦星の逢瀬の話ですが、私共のティールームで出会ってデートを重ね、今ではお子様連れでまたガネッシュに通われている若いご家族は七夕にぴったりのお話しです。また亡くなられた奥様との思い出の話してくださった中年の紳士。ご病気の奥様が少しの時間外出を許された時に「ガネッシュに行ってゆっくりお茶を飲みたい。」と言われて二人で窓際のこの席でケヤキ並木の緑を見ながらゆっくりお茶を飲んだんですよ。」と涙を浮かべながらお話しして下さいました。こんな風にガネッシュに特別な思いを持っていて下さる方がいらっしゃるというのは本当にうれしいことです。これからもいつも新鮮な気持ちでお客様をお迎えして、素敵な思い出をもっともっと沢山皆様に作っていただく場として『都会のオアシス』の役目をしていきたいと思っております。