阿部耕也の紅茶日記
『小さな喫茶店を開こうよ』 その3

『小さな喫茶店』のサイズですが、私は迎える側の人数は1人か2人をお勧めしています。正確には1.5人~2人ですかね。この世界に平均とか標準は無いのですが、仮に1.5人で1日に30名のお客様をお迎えするとしましょう。これが25名や20名はたまた15名で経営が成り立つかどうかは、この小さな喫茶店から生み出されるもののうち、何を主に求めるかで決まります。求めるものは売上の額ですか?それともお客様とも出会いですか?ケーキを丁寧に作り、お茶を点て、サービスをして得られる見返りは思った以上に少ないのがこの職種ですが、思いがけない楽しみもいっぱいあります。
さて、この上で小さな喫茶店のオーナー(であり)、スタッフ(でもある)向きかどうかを調べるにはリトマス紙を使えば事前にわかることです。事前に分析できれば成功に近くなり、失敗は遠のきます。その方法は簡単です。自分の力量、置かれている環境、希望や不安、それらを隠さずに全部出してみることです。「う~ん!それが何より難しい。」そう難しい事なのですがここは必ず通って欲しい道です。
さて、話題をスタッフ1.5人の話しに戻します。1人はフルタイムで店に立つご本人。0.5人はどなたでも良いのですが、出来れば貴方に急用が出来た時等に代われる方が求められます。互いに気持が話しやすい相手であれば身内でも知人でも構いません。いつも2人とか3人スタッフがいれば忙しい時には心強いのですが、その人数だと感じる喜びはそのままの量。しかし、悩みや不安はなぜか倍増して感じられてしまうから不思議です。『小さな喫茶店』という限りこじんまりとしてお客様の顔がよく見える1.5のサイズがちょうど良い大きさと私は考えています。