阿部耕也の紅茶日記
『小さな喫茶店を開こうよ』その8
先にお店選びの話をしましたが、あなたは自宅でも飲めるこの紅茶を何処で味わいたいですか?その答えを引き出せたら夢がまた一歩実現に近づくと思います。候補地も一気に絞られるでしょう。決して雷の力や決断などといった勇気は必要ありません。むしろマイナスになることが多いようです。
「お店を持つこと」それもテナントに関して具体的な例でお話し致します。それは、私自身の選択です。私が選んだ場所は仙台の街の正に中心部です。1店は杜の都仙台を代表するけやき並木の通りに面しています。定禅寺通り(じょうぜんじどおり)と呼ばれるこの通りはテレビの天気予報のバックによく映し出されます。もう1店はデパートや商店が集中している地域です。メイン通りの一本裏手ですが人通りはかなり多いところです。どちらも場所の条件としては申し分ありません。しかし、この2店には共通している一般的にはマイナスと思われる要素があります。それは両店とも路面に接していない事です。定禅寺通店は2階、一番町店は3階です。私は郊外店でなければ1階は選択しません。街の中では「知っていなければ訪ねられない」「探してやっとたどり着いた」というその思いと行動を大切に考えるからです。
ところでここ仙台は家賃が東京の中心地並に高いので2階、3階でもびっくりするほどの経費(家賃他)が掛かります。勿論初期の契約金等も多額になります。これはもう『事業』の域です。『小さな喫茶店』ではありますが、街の中心部に店を構えるのはそうたやすい事ではありません。でも、2.3年先ではなく10年20年先を考えると街の中心地に店を持つことの意味も見えて来るのです。仮に借入金とその返済額が大きくなったとしてもです。