阿部耕也の紅茶日記
『小さなティールームを開こうよ』その12
新茶の紅茶はダージリン・ティーとアッサムティーの二種類しかありませんが、それぞれの紅茶が持つ性質を最大限に引き出し、20種~30種のメニューが誕生しました。
これらをマスターするのにさて何日掛かるものでしょう?たかが紅茶と言ってしまえば丸一日。されど紅茶と思えば半年位です。
季節によって微妙に変わる味わいを一番良い状態でお客様に提供しなくてはなりません。一杯と二杯、三杯では茶葉の量も変えます。お湯の温度とそのお湯の中に含まれる空気の量によっても味わいは大きく変わります。香りもどうしたら豊かに出せるか色々手法はあります。
決して難しくは無いのですが『美味しい紅茶』に出会うまでが大変かな?「美味しい紅茶とは?」というシンプルな質問に対しての返事をカップ一杯の中に凝縮しなければならないのですから。
私が望むのは一年間は一日5杯の紅茶を飲み続けていただきたいです。そうしたら「美味しい紅茶とは?」という質問に対しての答えが出てくるでしょう。