阿部耕也の紅茶日記
岡山レポート No.23
梅雨の季節に仙台入りしたNさんの研修も朝晩は秋風の吹く頃となり、あっという間に1ヶ月半が経ちました。長年事務の仕事を続けていたNさんにとっては初めての経験ばかりで、一日中立ち通しのティールームの仕事に体を慣らすだけでも大変だったと思います。が、そんな疲れは微塵も見せずに精力的に研修に取り組まれております。お茶を美味しく立ててお出しする事から始まり、たくさんのメニューの作り方の習得、ケーキ作り、接客の仕方、お客様への心配り等々・・。また、独り立ちするための心構えも徐々に出来てきて研修は順調に進んでいるようです。
途中2日間、内装の打ち合わせの為に岡山に帰り、その後は電話でこまめに連絡を取り合いながら開店の為の準備も順調に進んでおります。
岡山レポート No.22では開店を9月15日とお知らせしましたが、10月11日(体育の日)に延期して準備万端の態勢でお客様をお迎えする事になりました。そして、お店の名前も『Tea Room Camellia』(ティールーム カメリア)として皆様に覚えて頂ける様にしました。
どうぞよろしくお願いします。
Nさんの研修日記
仙台に来てから、日々一日があっという間に過ぎていきます。長期間岡山を離れること、一人暮らし、お店での人間関係。全てが初めての事、今迄の生活とは全く違う日々を送っています。
7月9日からほぼ毎日お店に立たせていただき、お茶を入れ、ケーキを作り、お皿を洗い、お代をいただくなどさせてもらっています。家でお茶を飲むのとは違い、水の量、茶葉の量、茶葉を入れるタイミング、蒸らす時間で同じお茶でも味はもちろん香りや色が全く違ってきます。その事を直接体感し毎日苦戦していますが、お茶の持つ色々な顔が見れて新鮮な気持ちでいられます。
これからどんな美味しい顔が見られるのか楽しみです。
そして・・、お茶と同時に強く感じた事が一つ。厨房にいるスタッフの方達の明るい雰囲気がお店に漂っていることです。今までの対人関係の会話の中ではどこかしら暗い嫌な話は必ず出ていましたが、ここ仙台に来てからはそんな会話はしていません。否、正確に言うと一度だけ私が仙台に来る前のドタバタ劇の話をしただけです。何と違和感のあったことか・・。この事が仙台に来てお茶を入れたりという研修とは別の学ぶべきもののひとつだと解りました。ガネッシュのティールームに来られるお客様の様子を思い浮かべてもそう!眉間にシワを寄せて会話をしている方はみていないなぁ。
『Tea Room Camellia』もかくあるべし!