阿部耕也の紅茶日記
スーパーバイザー講座
4月13日、宮城県遠田郡涌谷町からスーパーバイザー講座を受講された伊藤幸恵さんです。ガネッシュティールーム一番町店で開店前の9時半にお会いしてまず始めに『紅茶の性質を引き出す方法』をガス台に幾つも耐熱ポットを掛けて色々な比較方法でご教授しました。例えば「沸かし立てのお湯を使いましょう」という教科書を離れて、水から茶葉を入れてジャンピングするまで火にかけたり、70℃~80℃位の沸騰前のお湯に茶葉を入れてそのまま沸騰まで加熱してみたり、あるいは出来上がった紅茶のポットに茶帽子替わりにタオルで保温してそのまま30分、次に1時間置いた紅茶を試飲したりしました。ミルクティーも水(お湯)と茶葉を煮込んでから牛乳を加える方が水と牛乳と茶葉を一緒に加えて煮込むよりお茶の味が良く出ること、こくがあることを確認していただいたりしました。伊藤さんは微妙な味と香りの違いがお分かりになる方でしたので本社に戻ってからはオークションに出品されるダージリン・ティーでテイスティングをしてみました。農園の違い、原木の違い(中国種、アッサム種、中国種とアッサム種の交配種)更に樹齢の違いによる味わいや香りの違いを細やかな解説を加えてお教えしました。
夕方6時までアッという間の一日でした。
伊藤さんは10年前にスーパーバイザー講座の資料を取り寄せられてからこの日を楽しみにされていた事をお聞きして大変うれしく思いました。