阿部耕也の紅茶日記
2005年を振り返って
とても印象に残っていることが3つあります。
ひとつはダージリンティーの最高品質を示すランクFTGFOP1(同等品質SFTGFOP1)の製法の改良がされている点です。
春茶は緑の香りと味が特徴的で私、阿部が一番好みの季節の紅茶ですが、いままでは各ロット(農園別・樹齢別)ごとに味・香り・水色に大きなばらつきがありました。ところが今年の春茶は劇的に変わっていました。つまり「美味しい紅茶とはこれだ!」という作り手と買い手の感覚が近づいてきて、目指す味・香りが絞られてきていると私は感じています。これは今年に限らずこれからも徐々にその傾向が強くなっていくと考えられます。
二つ目はアッサム・フラワーティーで作ったミルクティーの事です。
これまではこくのあるなめらかな味わいが人気だったアッサムミルクティーでしたが、一昨年より私共がお伝えしたかった、健康維持に最適である点をHPや弊社のティールームのメニューに詳しく説明を載せてから、ミルクティーを召し上がる方が増えて、同時に「お通じがとても良くなって、ぽっこりしてたお腹がへこみました。」「朝晩たっぷりミルクティーを飲み始めたら体の調子が良くなってきました。」という嬉しいご報告を沢山いただくようになりました。
三つ目はTea Room Camelliaと岩手県一関のTea Room 風(フウ)さんの事です。
まず、岡山のTea Room Camelliaさんですが、こちらは私が理想とするティールームにたった一年で仕上がりました。つまり、オーナー安倉さんの思いが形となって次にそれがお客様に伝わり、今度はお客様から発せられる店内の雰囲気がすばらしい!そこに新茶の紅茶と毎日作られるフレッシュな自家製ケーキがマッチングして三位一体となったとても気持ちの良い空気が店内に満ちています。私も3ヶ月毎に一度岡山を訪ねるのが楽しみでなりません。
弊社にはこれからティールームを始められたいというご希望を持って、紅茶の勉強や開店の準備をされている方がいらっしゃいますが、私が理想とするティールームを実践されているTea Room Camelliaさんを訪ねてみられることを皆様にお勧めしています。
岩手県一関のTea Room 風(フウ)さんもその中のお一人で弊社のティールームで研修を重ねられて11月にティールームをオープンにされました。一関はもう雪が深くなって真っ白な景色が大きな窓から臨めます。Tea Room 風(フウ)の藤本さんはだんだんに体を慣らしてご自分の目指されるイメージのお店に作りあげるために敢えてこの季節の開店を選ばれました。緑の季節にはお客様で賑わうお店にきっとなっている事と思います。
では皆様、今年もガネッシュの新茶の紅茶をかわいがっていただきまして有り難うございました。
来年も宜しくお願い申しあげます。
2月末には秋茶が発売されます。只今マレーシア沖を航行中です。2005年秋茶は春茶に引き続きCastleton農園も競り落としました。目隠しテストの結果とは言え、偶然春茶と秋茶でCastleton農園が選ばれたのもスタッフも驚きです。値段が格段に高いことで世界中の紅茶マニアに知られているCastletonを60gわずか1200円の値段でご提供出来ていることも私共の誇りです。