阿部耕也の紅茶日記
「Tea Room 森のらくだ」 工事のようす その1
「Tea Room 森のらくだ」のお店づくりに関しては、阿部先生の御指導を頂きながら、テクノ技研の遠藤様と、アソシエイツ1級建築士事務所の住田様と進めていくことになりました。遠藤様は、Tea Room カメリアさん、Tea Roomちくたくさんを手がけられた方で、住田様は遠藤様が信頼をおかれている建築士さんです。お2人には車や釣りなど仕事以外の共通点も多く、緊張感のある中にも和やかな空気が流れていて、分からないことだらけの私を常にお2人でしっかりフォローして下さいます。
9坪弱という小さな空間でくつろいで頂くにはどうするのか……キッチンはオープンなのかクローズなのか、カウンター席を設けるべきか否か、全体の色調はどうするのか。1つずつ決めてゆきます。壁や床にはどんな色の素材を使うのか。どんな照明にするのか。ひとつひとつ決めてゆくのに時間がかかる私ですが、お2人は様々なアドバイスをして下さりながら絶妙なタイミングで結論へ導いて下さいます。また、店内の家具などは阿部先生と相談しつつ決めてゆきました。
設計図が出来上がると遠藤様から工程表を頂きました。工事期間は約1ヶ月。その間に様々な業者さんが入られます。大工さんと左官屋さんくらいしか分からない私にとって、こんなに多くの方々が工事に関わっているということに驚かされました。大阪の職人さんもいらっしゃれば、はるばる岡山から来て下さる職人さんもいらっしゃいます(岡山の職人さんは、遠藤様がいつも一緒に仕事をされて信頼を寄せている方々です)。お店をするのは勿論自分なのですが、そのためには本当に多くの方々のご尽力があってこそのことなのだとしみじみ感じます。
作業はまず地面に線引きをするところから始まりました。お客様のフロアーとキッチンとトイレの線引きです。その線にしたがって間仕切りが作られ、3つのスペースへと分けられました。何もなかったがらんどうの空間にはじめて立体的な仕切りが見せる瞬間です。平行してガス・電気・水道の配管が設置されました。コンクリートがむき出しだった壁面や地面に板が張られてゆきます。日々成長する森のらくだに店主は目を見張る思いです。そして同時に目を細めてもしまいます……。
今、工事の進行は半分、といったところでしょうか。この原稿を書いている今日は左官屋さんが壁の下塗りをされています。遠藤様曰く、「これからの1週間でほとんど形ができますよ」とのこと。その様子はまた御報告させて頂きます!