紅茶日記
『紅茶日記』の変更
『紅茶日記』の名称変更
新入社員、阿部友帆(ゆうほ)の『ユウホの紅茶四方山話』をご覧頂けましたでしょうか。
彼の初レポート中でも紹介されておりましたが、厳しい選抜から勝ち残り、当社ガネッシュの「新茶の紅茶」としてデビューする2010年春、そして夏茶に紅茶ファン、特にダージリン紅茶のファンの方には大変有名なリーフティーが加わりましたので御紹介させて頂きます。当社ではテイスティング初期段階では農園名を伏せて試飲を行いますので、例えこちらの農園のように名の知れた茶園でも選ばれないことは当然あります。しかし、その反対に「品質第一」とし、茶園名に捕らわれていないため、時には同じ茶園が幾度も「新茶の紅茶」としてデビューすることもあります。
前置きが長くなりましたが、2010年春茶ダージリンリーフティー1種と、2010年 夏茶ダージリンリーフティー2種に選ばれた合計3種類の茶園はいずれもキャッスルトンティーファクトリーです。こちらの茶園はダージリンに存在する98の茶園の中でももっとも有名な茶園でしょう。それはかの有名な小学館発行・美味しんぼ第66巻究極の紅茶で取り上げられている茶園であり、また、ダージリンティーでは常に競り価格が高いことでも知られております。そのような背景からこの茶園の紅茶は日本に限らず全世界での小売り価格も非常に高額となっております。
当社では保証書中にもあります通り、当社では最高品質の紅茶を安価に提供させて頂くことをモットーとしております。それ故、この度のキャッスルトン農園のリーフティーも通常価格で提供させて頂くことになりました。(これは当社自身の誇りでもあります)
2010年春茶ダージリンリーフティー、キャッスルトン茶園の原産地証明(CERTIFICATE OF ORIGIN)をご紹介します。現在、紛い物のダージリンティーが市場に大量に出回っていることをインド政府は強く危惧しております。そこで、正式なダージリンティーにはGOVT OF INDIAとTEA BOARD OF INDIA発行の2つの原産地証明書が必ず添付されております。(上記の下線付き文章をクリックしていただくと書類がご覧いただけます) 今回の2010年春茶、キャッスルトン茶園を例としてこの証明書の内容を解説しますと、2つの証明書にはそれぞれシーズン(今回は2010年)・農園名(今回はCastleton)・Invoice No (今回はDjll)・等級と原木の種類(今回はFTGFOP1 CHINA)・総数(今回は6パック)・総重量(今回は110.1kg)が表記されています。
このようにダージリンティーは細やかな分類をされて、単品で生産される特別な紅茶なのです。当然ですが、ブレンドされることはダージリンの場合茶園や競りの時点ではありません。ダージリンティーは個々の紅茶の個性を尊重した紅茶なのです。弊社ガネッシュ「新茶の紅茶」は品質の確かさを証明する書類としてこの原産地証明書を始めとした輸出入書類の開示を1983年の創業以来一貫して続けております。ですから、何年前の「新茶の紅茶」でもオークションに出品されたサンプル紅茶とリストを保管しておりますので、その品質を正しく証明することが出来ます。
「正しい表示=正しい中身」、それがガネッシュの「新茶の紅茶」です。
さて、原産地証明書について先ほど詳しく解説致しました。その中で「原木の種類」という表現があります。今回はこの機会を生かし、その意味をお伝えさせて頂きたく思います。現在、ダージリンティーには原木(苗木)の種類が3種類存在します。その3種類とは元々中国から持ってきたもの(CHINA、略語=CH(例=FTGFOP1 CH))、アッサム地方から持ってきたもの(これは品種については無表記(例=SFTGFOP1))、そして中国種とアッサム種を交配させたクローネル種です。(CLONEL 略語=CL(例FTGFOP1 CL)これら3種類、FTGFOP1・SFTGFOP1・FTGFOP1 (S) の物は全てダージリンティーの最高品質(最高ランク品)で同じ品質を表しており、更に、原木の表示が明確にされております。
また、GOVT.OF.INDIA=インド政府発行の原産地証明書の方には今回弊社が競り落としたアッサム地方の紅茶、HALMARI茶園の詳しいデータも明記されておりますので、どの部分に数々のことが書かれているかお探しになられて下さいませ。
このように、原産地証明書には当該紅茶を証明する価格以外の全ての情報が盛り込まれております。
あべ こうや記
PS:『阿部耕也紅茶日記』をこの日記を持ちまして『紅茶日記』と変更致します。
GOVT OF INDIA
TEA BOARD OF INDIA