ユウホの紅茶四方山話 ダージリン茶園見学5
さて、次の日は
「早起きすればタイガーヒルから日の出を見ることができるよ!」
ということで、タイガーヒルに行ってみることにしました。
日の出に遅れないために、起床時間は朝の4時。しかも場所がダージリンということで朝の気温はなんとたったの4℃。昼は日差しが強いと30℃近くになることを考えると
強烈な温度差です。ぶるぶると震えながらホテルの方が入れてくれた暖かいお茶を飲み、車に乗り込みました。
ダージリンの中心街から真っ暗な闇の中を進むこと約1時間、タイガーヒルに到着です。しかし、そこは既に車、車、車の山。どうやら今日は初日の出らしく、地元の多くの地域から沢山の方がこられているとのこと。(アジアやヨーロッパからも多数の方が来られていました)その人の波の中をかきわけながら丘を登り、頂上まで着くと、それはそれは見事な景色が広がっていました。
↓これは雲海といって、ダージリンが雲より高い場所にあるため、谷の間を雲が通っていく現象とのこと。実際に見ると非常に幻想的な風景です。
↓日の出直前のカンチェンジュンガ
あまりにも整った景色のため、現実ではなく、映画の1シーンを見ているようでした。
↓ダージリンの初日の出。言葉では語れない美しさに溢れていました。
これも前日の雨のおかげか、霧の国ダージリンのはずが大快晴。大、大、大満足の初日の出見学となりました。
その後、今度はPUTTABONG(ピュッタボン)、というダージリンの街から程近い、伝統ある農園を訪れました。
この農園の見所はなんといってもイギリス植民地時代から同じ物を使い続けているというこの乾燥釜。
ご覧のように石炭ストーブと構造は全く同じ物です。
ちなみに、温度の調節は
このように釜の横に付いている蓋を順次開け閉めし、空気の抜けを調整するだけ。
まさに職人芸の世界。そしてこの機械が未だに現役で世界最高峰の紅茶生産の一端を担っているという事実に驚きと感動を覚えました。
(農園で出来たばかりの春茶を試飲させて頂きましたが、ベースは春茶らしい香りとフレーバーなのですが、その中に少しだけ夏茶のような風味が混じっている巣晴らしいお茶でした)