ニルギリ茶園研修レポートNo.3
さてさて、お待ちかねの工場見学!ただ残念ながらこちらの工場では全てORTHODOX、つまりリーフタイプの茶葉のみを生産しているとのことで、今回期待していたCTCの作業見学とはなりませんでした。更には作業中の場所もあるため写真も限定的にしか撮影できず……残念です。(一般的な茶の加工行程は前回ダージリン茶園研修をさせて頂いた際の物が順序良く並んでおりますのでそちらを見て頂ければ幸いです)
アピール用の物なのか数々の茶葉が置いておりました。ただ、この農園に限らずニルギリの茶園で頂くお茶は何も言わないでいると、必ず砂糖とレモンが入っているため(現地の方としては最大限のおもてなしの心なのだと思います)お茶本来の持ち味が非常に分かりずらいです。この辺りはダージリンとは大きな認識の差があると感じました。
グレード毎の生産量等を細かく管理しているボード
非常に機能的な工場でした。
ローリングマシン
ダージリンの物とはブレードもローリングにかける時間も全く違います。最大で3回もローリングするそうです。しかも時間も最大120分、とダージリンの一般的なローリング時間の約4倍にもなる長さです。
萎凋室の様子
ダージリンの農園が総じてこの萎凋室で水分の60%以上を取るのに比べ、ニルギリでは総じて30%程度しか水分を落としません。これがニルギリ地方の気候で取れる葉に合わせて最適化された紅茶の作り方なのでしょう。
選定作業中の様子
高級茶だけは今でも1葉1葉手動での選別がされています。
今回選定していたのは白茶でした。最近はどの農園でもこういった高級茶の技術向上が始まっているとのこと。
ニルギリ報告まだまだ続きます。
YUHO ABE記