ニルギリ茶園研修レポートNo.6
そして、オークションセンターの次に行ったのはGLENDALEという名の農園。この農園はHACCPを準拠しているためにカメラでの撮影は出来ませんでした。とても綺麗できちんと管理されている農園で是非皆様にも紹介したかったのですが、残念ながら一切の写真が撮影禁止だった為に有るのは門の写真のみ。
こちらの農園は温度に加えて湿度まで霧吹き器で完全管理している農園でした。とはいえ、ダージリンでは常に湿度が高いので湿度管理が特に必要ありません。
いつか是非もう1度訪れたい農園です。
うーん、重ね重ね工場の様子がお伝えできないのが残念です。
さて、今回の旅で最後に訪れたのはVigneshwar農園。こちらの農園もHACCP準拠、だったのですが、特別にカメラ撮影を許可して頂ける事になりました。その貴重な映像をどうぞ。
萎凋室の様子。こちらの農園では鋏詰みをしていますが、葉の様子が非常に一定で綺麗でした。かなりの管理がいき届いている事が感じられます。
この農園では小さな農園から葉を買い上げてそれを工場で一括加工しているとの事。アッサム種なのでやはり全ての葉がやや大きめですね。
萎凋が終わった葉は手作業でローリングマシンへ運ばれます。伝統的な衣装と立ち姿がきまってます。
2階から1階にあるローリングマシンへと葉が流されて行きます。この工場では葉の流れが一定になるように専用の機械を導入していました。
CTCローラーにかけられた葉。
まだ発酵していないので非常に鮮やかなグリーン色をしています。工場全体に良質な牧場にいるような香りが漂います。
CTCローラーにかけた葉をほぐしながら発酵棚に入れるための機械。
こちらの農園でも湿度管理がされていました。かなり大型の扇風機から絶えず霧が出ています。湿度の低いニルギリで安定したクオリティーの紅茶を生産する為には加湿が欠かせないようです。
発酵棚
ここで発酵が行われます。この農園では今の時期は2時間程度の発酵時間とのこと。
ハイクオリティーなお茶だけは伝統的な製法が守られています。これは床で丁寧に発酵させている様子。
先ほどよりも若干茶色がかっているのが見えますでしょうか?こういった特別なお茶はドバイで行われる高級茶の品評会に送られるそうです。
発酵させたお茶は大きさ別に分けられ、汚れや枝を取り除いて完成です。これはその最後の汚れを取り除く行程。枝が大量にドラムに付いている様子が見えますね。
全ての行程が完了したお茶はこのように袋にパック詰めされます。どの農園で取れたか、どのようなお茶が入っているか、内容量、袋の重量、総重量等のインフォメーションが書かれています。
YUHO ABE記